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彩遊記

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黄山

f0084105_9305743.jpg中国山水の風景として有名な桂林と双璧をなすものに「黄山」がある。
水墨画家なら一度は訪れる必見の場所だ。桂林は川と山の風景で「桂林山水甲天下」、黄山は高い山と雲海等で「黄山天下第一奇山」と言われ中国人なら誰もが条件反射的に唱える一文がある。

中国古代の伝説上の皇帝・黄帝が、ここで仙薬を調合し仙人になったという伝説から、黄山と名付けられた。山の表側から裏側に向かう眺めのそこの岩の間に、数寄の遁世の仙人が住んでいる。うん。。

黄山は1,800m級の3つの山、蓮花峰、光明頂、天都峰とその周囲の69の峰をあわせた山岳地帯で周辺には、道教や仏教の修行の場として、おおくの寺院が建てられ、72のさまざまな形をした花崗岩質の峰々が連なり、古くから詩人、画家など、多くの文人を魅了してきた。東山魁夷は黄山を「充実した無の世界。あらゆる山水画の技法が、そこから生まれたことが分かる」と評した。






中国の伝統的な水墨山水画の精神を独自の芸術写真で切り開くスタイルで写真芸術家・汪蕪生(ワン・ウーシェン)は、中国名山の中でもとりわけ険しい安徽省の黄山をライフワークとしている。南青山で水墨画展を開いたとき、元D通の三雲さんが彼を紹介してくれた。かれの写真の様は水墨の溌墨であるかのようだ。、溌墨とは墨を溌(そそ)ぐとあるように、淡墨で大体の図をつくり、これが乾かないうちに勢いよく濃墨を溌いで、一気に形状を表現する技法。墨色の濃淡の変化によって、立体感や生動感を表すところに妙がある。ちなみに、水墨画は溌墨が先淡後濃といわれるのに対し、もう一つ破墨といわれる技法がある。これは先濃後淡といわれる用墨法で、まず濃墨によってだいたいの形を描き、そののち淡墨を重ねて濃淡をつけたり、岩石の皴(しゅん)などを描き加えて立体感や生動感を表現する。

黄山は奇松、怪石、雲海、温泉の「四絶」をもって世に知られ、1990年12月世界遺産に登録された。
ここをはじめて訪ねたのは1998年のことだった。ロープーウェイにも乗らずとぼとぼとなが~~い階段をスケッチブックを片手に一人で登った。
9年後、我が分身の黄山行の記録である。
黄山(上海から黄山へ)
謝謝大家!
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by ogawakeiichi | 2009-02-13 21:42 | 中国デザイン
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