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彩遊記

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天安門事件

きょうは天安門事件からちょうど20年の日。ぼくは立ち上げたばかりのデザイン事務所で、北京の天安門でのいまにも中国がひっくり返る如き瞬間の様子を、ラジオから流れるNHKの実況中継に聞き入っていた。ドイツ、ロシアについでいよいよ中国の体制が動き出す予感を感じていた。

天安門事件を簡潔に言えば、89年4月、胡耀邦前総書記の追悼集会を契機に学生や知識人が民主化要求運動を始め、天安門広場を占拠。その後、運動への対応をめぐって指導部内で権力闘争が起き、デモの学生に同情を示した改革派の趙紫陽総書記が解任された。北京は戒厳令下におかれ、人民解放軍が6月4日に広場の学生を武力鎮圧した事件である。

ぼくの友人である「梁立新」は当時、北京工芸芸術学院(現・清華大学美術学院)で、彫金を学ぶ学生だったがこの天安門にあつまって民主化要求運動をした一人である。天安門の当時の情況を聞きたがるぼくに、日頃、深度ある内容も容赦なく俎上にあげてやりとりする関係なのに、このことだけは口数もすくなくぼそぼそと対応していた。

運動体のリーダーだった“ウーアルカイシ”は、アメリカへ亡命。〈客家(ハッカ)―中国の内なる異邦人 (講談社現代新書)高木 桂蔵 (著) 〉

あの戒厳令の中、客家の洪門会ネットワークで脱出したという。いまとなっては“民主化”という耳さわりのよい名辞の下、国際金融資本による民主利権の陰謀説も取立たされるが、定かではない。

世界各国のメディアは事件を振り返る特集を組むなど大々的に報道しているが、中国当局は事件に関する情報が国内に入ることを警戒し、これらのメディアへの厳しい規制を敷いている。
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ちなみに、現在の首相、温家宝は改革派胡耀邦前総書記の部下だ。また、当時北京大学の学生を率いてデモに参加し、これ以上デモをするなと、退け時を指示したのが、現副首相、若手の李克強だ。改革を目指した、二人が現在、中国政府の幹部になっている。そして天安門事件を封印している。
by ogawakeiichi | 2009-06-04 07:52 | 只記録
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