複雑系を突き詰めていくと、そのはじまりには『ゆらぎ』がある。じゃあ、このゆらぎは、どうやってはじまったのかという問題がおこる。
そうなると、またまた量子の世界へいくのだが、そのなかでの最先端はM理論とか超ひも理論とかいわれているものだ。量子論でこれまで粒子を点、すなわち点粒子として扱ってきたものをM理論とか超ひも理論では粒子を弦の振動として表わす。
※1960年代、イタリアの物理学者、ガブリエーレ・ヴェネツィアーノが核子の内部で働く「強い力」の性質をベータ関数で表わした。その式の示す構造が「弦(string)」により記述されることに南部陽一郎らが気づいたことにはじまる。
つまり、モノを構成している究極の要素は、『振動』。
音の世界でいえば、複数の振動ががハーモニーになるのか、雑音になるのか。振動がピタリとあうことを『いきがあう』とか『気があう』とか『相性がいい』とか言うのかもしれないな。
個人的
アブダクションだが、これって空海のいう
『五大に響あり』ではないのだろうか。
とすれば、
空海はとっくに知っていた。。
それそれが共鳴しあい、その共鳴が倍音されて、あるとき突然カオスの縁を超えていく。
図形の世界でいえば、以前エントリーした
グラド二図形にもつながってくる。
そうなると、疑似科学の一つとされていた
『シェルドレイクの仮説』がふたたびあたまを持ち上げてくるなあ。
この仮説は以下のような内容からなる:
1. あらゆるシステムの形態は過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する。(時間的相関関係)
2. 離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する。(空間的相関関係)
3. 形態のみならず、行動パターンも共鳴する。
4. これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによって起こる。
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同じ材料を使って家を建てるにせよ、設計図が違えば、できる家も違うものになる。まして人間の体は50兆個もの細胞からできている。その設計図は記述方法からしてわれわれには未だ解析でききれない。
周知の通り設計図はアミノ酸にでかかれたDNAだが、それは脳の部分でも足の部分でも同じ情報が記録されている。それではなぜ脳は脳に、足は足になるのだろうか?
南方熊楠は粘菌の研究のなかで、粘菌は普段はバラバラに暮らしているが、その一体に食料が不足してくると、何らかの通信手段で一個所に集まり、アメーバー状の一個体となり、やがて移動しはじめることに気がついた。
しかしその姿はまるで一個体の生物そのものになる。目や口こそないが、足の役割をするもの頭の役割をするもの問いう具合に全体の中の役割をまっとうすることに気がついた。これはユングの「シンクロニシティ」にもつながってくる。
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ユングの立ち位置からみれば、すべてのもの、人間で言えば人間の意識の下層において、更に深い層が存在し、無意識的なプロセスがこれらの層にあって進行しており、日常生活の心理に対し大きな影響を及ぼしていると云うものである。これがユングのいう深層集合無意識。
つまり、深層集合無意識とよばれる領域では、個体のもつ振動、声のもつ振動、地球のもつ振動が、『空』の場において『やってくる偶然』と、『むかっていく偶然』というベクトルで出会い、共振をはじめる、そろえやさねがはじまり、その共振がハーモニーの倍音になっていく。そのハーモニーの倍音が、なにかを破りまったく違う世界が現れる瀬戸際をカオスの縁というのだろう。
うむうむ。スピリチュアル系に行っちゃうな~。。