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彩遊記

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きのうのできごと

ワールドカップの日本対カメルーン。日本の勝利に浮かれつつもカメルーンの敗戦に密かに心を痛めた。それは、前夜のNHKドキュメンタリーで放映された、エトーの言葉にあった。彼はインタビュアーから「ゴールとは何ですか?」と問われ、すこし間をおいて「愛だ」答えたのだ。敬愛する藤原新也氏もおなじことを感じていたらしい→ここ

それはそうと、はやぶさの帰還には、ほろりときたが、
宮崎日日新聞の、知的編集。いいねえ。。↓
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宮崎日日新聞

はやぶさ帰還
2010年06月15日


 小惑星探査機「はやぶさ」の7年ぶりの帰還を天国で見ていた松尾芭蕉、若山牧水、種田山頭火、石川啄木といった古今の俳人・歌人たちが「はやぶさ談議」に花を咲かせた。

 芭蕉「私の旅『奥の細道』は約150日で、2400キロの行程でした。はやぶさは7年で60億キロとか。気が遠くなるような旅ですな」。牧水「私も生涯を通じ、通算4年半ほどの旅をしました。私のは、自然に心癒やされながらの旅でしたが宇宙にはそれがない」。

 山頭火「私の句『分け入っても分け入っても青い山』になぞらえればはやぶさは『行けども行けども暗黒の宇宙』といったところでしょう。寂しい一人旅…」。芭蕉「そうでもないんですよ。絶えず“故郷”の地球とつながってたんです」。

 牧水「でも、はやぶさは2カ月もの間、行方不明になっていたそうじゃありませんか」。芭蕉「その間も運用管制室からは、ずっと指令信号を送り続けてたんです。それが関係者が『まるで神懸かりのようだった』と振り返る奇跡の通信回復につながったのです」。

 山頭火「何度も絶体絶命のトラブルに見舞われ、それでも頑張って満身創痍(そうい)の帰還を果たした。感動しました」。啄木「イトカワという小惑星から『一握の砂』よりも、さらに少量の砂を採取するための壮大な計画…。ロマンだなあ」。

 芭蕉「どれだけ絶望的状況に陥っても望みを捨てなかった人間も立派だが、はやぶさも偉い。大気圏で燃え尽きた“ど根性探査機”が送った『絶対にあきらめないで』のメッセージ。どこよりも牧水さんの故郷宮崎に届いてほしいものです」。
by ogawakeiichi | 2010-06-15 11:02 | 只記録
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