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彩遊記

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【イコン】【インデックス】【シンボル】

ブランドや企業イメージを、アウトプットした視覚的な代表のひとつに【シンボル】があるのだが、この【シンボル】を説明した一人に、記号論の大家チャールズ・サンダース・パース(1839~1914)がいる。

さてパースの言う【シンボル】とはなんだろう。まず、その前にここが理解できないと、パースの記号論も、その構成要素である【シンボル】もはてな?である。

こことは、前回のエントリーも触れておいたのだが【記号】【対象】【解釈項】という三項目。

つぎに、ここからパースは【記号】と【対象】の関係性から【イコン】【インデックス】【シンボル】というものを導き出した。

パースは、人々がある【記号】をみて、その記号が示す【対象】が実際なんなのかを、仮説・推量(アブダクション)する過程には、類似性、因果性、約定性の三つがあるとした。

この類似、因果、約定性の三つを、【イコン】【インデックス】【シンボル】に対応させたのだ。

いやぁ。。なんだが、小難しい単語が並んでしまったが、もっと簡単に説明すると。。。

◆【イコン】とは、自分のもっている性質が、ある対象との関係にある類似的特性からその対象がどういうものかを想定できる記号のことである。←簡単になってないぞ!!

※たとえば、写真や映像、絵画など。※これは架空のもの、不在のものであってもよい。【イコン】という記号にとって現実にあるとかないとかは無関係である。

◆【インデックス】とは、関わりをもつ【対象】から、じっさいに影響をうけることで、その【対象】に関わるような記号。←はぁ?・・・

たとえば、“温度計"。温度計はそれ自体、環境の変化を告げている。⇒気温という対象から影響をうける温度計。

たとえば、“風景"。風景は季節の移り変わりや、社会の変化を告げている。⇒季節や社会から影響をうけ変化する風景

たとえば、“疾患"。疾患が心身の状態やその変化を告げている。⇒心身の状態から影響をうける疾患(逆説的だが。。)など、など・・・

※【インデックス】をぐるっと見渡してみると【インデックス記号】は自然科学や、社会科学、医学などの領域で多く用いられていることが特徴かな・・。

さて、いよいよ
◆【シンボル】だが、【シンボル】は対象との類似性や物理的な因果関係をかっこに入れて、記号を使う人の関心と約束に基づいて、一般的な対象に関わることのできる記号である。←なんのこっちゃ??

狭く言えば、数学の記号、憲法の条文などを指すのだが、実際には全ての言語表現がシンボル的な記号である。逆に言えば、どんなシンボルも、さきほど述べた【イコン】や【インデックス】を多かれ少なかれ内包してる。

人々にとって説得力のあるシンボルは、【イコン】【インデックス】が、いい按配で配合されたものが、いい【シンボルマーク】なのである。

パースは、【イコン】【インデックス】【シンボル】についてこうも述べている。
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【イコン】は、その存在が過去の経験に属しているものである。それはただ、心のイメージとしてだけ存在する。言い換えると、「なにかと関係づけられる以前に、それ自体として存在する存在のありかた」

【インデックス】は、その存在が現在の経験に属しているものである。言い換えると、「他のなにかとの関係において存在する存在のありかた」

【シンボル】は、、その存在が、ある一定の条件を満たしさえすれば、なのごとがが経験されるという現実にある。シンボルの価値は、思想や行動を理性的にするのに役立ち、未来予測を可能にする点にある。言い換えると、「上記のふたつの要素を関係づけるような存在のありかた」
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う~ん。観念では腑におちていても、文章による概念工事をしてみると、まだまだ。。。なにを書いてるのか・・クスン。熟成がたりないのかなあ。。。
by ogawakeiichi | 2010-11-26 12:55 | 情報とデザイン
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