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彩遊記

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コトラー3・0

f0084105_13204458.jpg年末の大掃除をしていると、部屋の片隅に放りなげた中型スーツケースから、『コトラーのマーケティング』が出てきた。

フィリップ・コトラーといえば、マーケティング界の大巨匠。

9月上旬、ジャパンブランドで1週間の上海滞在のとき、運河を望むホテルの部屋でパラパラと捲っていた、インクの匂いのする出版されたばかりの新刊本だった。

どこへ、いったのかと思っていたら、スーツケースのなかにそのまま忘れていたのだ。

「消費者志向」はもう古い!マーケティングは、モノを売り込む「製品中心」の「1.0」、顧客の満足をめざす「消費者志向」の「2.0」を経て、「3・0」にバーションアップした。と帯には書かれている

さて、そのバーションアップした3.0とはなにか・・

『「コトラーのマーケティング3.0」ソーシャル・メディア時代の新法則』を一読して思うのは、西洋型コトラーマーケティングは、生物学や物理学と同じ方向に進んでいるということだ。

というより、怒られそうだが、後を追っているな。。という感想。

マーケティングの巨匠に楯突くつもりは毛頭ないのだが、生物学でのミトコンドリアとの共創、物理学の複雑性や相転移、民俗学のエスノグラフから連なる国際協力の村落開発などの手法、もともとアジアにあった共生、多文化共生の技などは、呼び名もつかないまま、すでに先行していた。

それはそうとして、3・0のキーワードとはなんだろうか。

著者は、マーケティング3.0を

【協働マーケティング】
【文化マーケティング】
【スピリチュアル・マーケティング】

の融合であると位置づけている。

【協働マーケティング】とは、製品開発やコミュニケーションにおいて顧客や他社をいかに参加させ、協力者をいかに得るか。

【文化マーケティング】とは、グローバル化によるパラドックスといった文化的課題を自社のビジネスモデルの中心に据え、グローバル化によって引き起こされる消費者行動の変化にも対応できるようにする努力。

【スピリチュアル・マーケティング】とは、単に人々のニーズを満たす製品やサービスだけではなく、精神を感動させる経験やビジネスモデルを提案し、心理精神的便益の実現。

消費者の精神に訴えかけるブランドに必要な3つの要素が次の3iである。

ブランド・アイデンティティ
ブランド・インテグリティ
ブランド・イメージ

ポジショニング、差別化、ブランドの整合性を保つことが重要課題になる。

多様な価値観のグローバル世界では、コミュニティ全体の幸福という大義名分を持つことが、最強のマーケティングになるということだろう。

言うは易しだが、実践行動方法は、たぶん多文化共生の『技』とおんなじだろう。。な。
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by ogawakeiichi | 2010-12-29 13:11
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