人気ブログランキング |
ブログトップ

彩遊記

ogawakeiic.exblog.jp

デザイン散歩:大嵩文雄氏への追悼文

f0084105_06573129.jpg
◆初七日に寄せて

事務所の引っ越しを終えやっと落ち着いた頃、大嵩さんは「うんまかコーヒーを飲ましっくいやはんどかい」とバリバリの鹿児島弁で入って来られました。コーヒーを飲みながら「オーストラリアへ行こや!」といきなりの言葉。30年前の出来事です。


それまで大嵩さんのことは市制100周年事業・博覧会サザンピアや水族館、いまでこそブランドになっている焼酎などを手掛ける“手も口も動かすデザイナー兼ディレクター”という雲の上の存在でした。


その後もズバズバと不意を突く「大嵩節」に翻弄されながらも思わず「はい」と返事をすることしばしばで、口の悪い友人は「大嵩さんのパブロフ犬」などと比喩します。


でもいいんです最後の徒弟と思っています。


7月のある日「錦江湾で船釣りをしながらいろいろ語ろかい」と電話をもらいましたがそのままです。


17日夕方病室で“目で会話”しましたがその日の夜“船釣りの約束”を反故にされ逝ってしまわれました。


一昨日武蔵美の展覧会で最後の作品をみせてもらいました。「人生もデザインじゃっど」が最近の口癖でしたが最後の作品が“曼荼羅”になろうとは。


いま大嵩さんの残された2冊の本「エッセイ画集・魚眼恋図」と「大嵩文雄のデザイン散歩」を読み返しています。


ごめんなさい、はじめてちゃんと読みました。


中国桂林を流れる漓江での釣りや、わたしのことを“友人”と書いてあるページを見つけ只々絶句です。大嵩さんありがとうございました。
・・・・合掌


by ogawakeiichi | 2014-09-26 06:58
<< 南からみる中世の世界 自由について >>