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彩遊記

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講座の記録・CIデザイン4日目

講座の記録・CIデザイン4日目_f0084105_0135169.jpg第二次世界大戦以前は、商品は良い商品でありさえすれば売れた。

おいしければ、おじさん・おばさんは食べてくれた。飲んでくれた。それで、よかった。そういうまだ狭い範囲での時代だった。

ところが、戦後経済が上向きになると、大量消費時代を迎えることになったんだ。

お店がズラッと立ち並ぶ商品豊富な時代だ。

じゃあ、質問!

ビールを例にあげてみよう。

ちょうどいいや。
昨夜、学校前の屋台で美術系の先生たちと
一杯ひっかけていた時だ。
そのときの出来事を参考にしようかな。

屋台でそれほどまでに味に大差のない、
2社のビールがありました。

A社のビールは、かわいい女の子の販売員がやってきて、
屋台でぼくらが焼き鳥を食っているところまで籠にいれて自社のビールを売りに来る。

もう一社は、なーーんにも無し。

じゃあ、君たちだったらどっちをとる。

そりゃあ、よっぽど味にこだわりがなければ、
かわいい販売員から買うよねぇ。
それにテーブルまでもって来てくれるから便利だし・・。

これすなわち、どういうことかと言えば
従来の《商品力》に、かわいい女の子の《販売力》という新たな手法が加わったんだ。

《商品力》+《販売力》

さて、次に2社ともおんなじような商品で、販売員の販売力もおんなじようだったとしよう。

でも、1社はテレビで広告やっていて、ビールに貼ってあるラベルのデザインも素敵。

もう1社は、べつにそういうこともない。
ラベルデザインもどーってことなし。

だとすれば、どっちに手が出るかな?

まぁ、普通の人は広告でも見たことのある信頼のおけそうな方を買うよね。

ここで、さきほどの《商品力》+《販売力》にくわえ、《イメージ力》が加わった。

ちょっと整理してみよう。

1《商品力》
2《商品力》+《販売力》
3《商品力》+《販売力》+《イメージ力》

って変遷してきた。
とくに、今の世の中は交通機関の発達と、
インターネットで世界の範囲がぐーっと、広がった。

当然、イメージ力がなけりゃ、ほっとかれる時代だ。

インターネット・電波・パッケージで、イメージは素早く広く世界へ伝わっていく。

その企業のイメージをデザインするのが、CIデザインなんだ。

一流企業、株式に上場している企業のほとんどが、CIデザインを終わらせているんだよ。厳密には、CIデザインと言わないまでも、VIデザインは間違いなくやってるだろうな。

さて、企業がCIデザインをやるゾ!と、決断するときは、どういうときだと思う?

そうそう、事業拡大や時代にそぐわなくなったイメージを変えたいときかな。

でも、なにかの強いきっかけでもないとダラダラと、そのままになりそうだよね。だから、キリのいい創立00年を境にイメージ転換する企業が一般的かな。

海外進出などのため、国際化しなくちゃいけない企業など、
会社を発展的に展開させたいときもCIのチャンスだね。

企業の国際化のCIってけっこう気を使うんだよ。
とくに、日本名から英文にかえるとき注意が必要なんだ。

たとえば、自動車メーカー“MAZDA”は
以前“東洋工業”ってネーミングだった。
でもMAZDAって“マツダ”って発音するけど、
英文だったら“MATHUDA”だよね。

じつは、 MAZDAってイスラム圏でバカ売れ!!。
イスラム圏では神様の名前なんだ。
だから、MATHUDAじゃ無くってMAZDAなんだ。

カルピスはアメリカで販売するとき、カルピコって名前になった。カルピスって牛のシッコって意味なんだよ。

こうなるとネーミングも海外国際戦略の重要な要素だね。
by ogawakeiichi | 2006-11-20 00:08 | 講座の記録
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