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彩遊記

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芸術のオートポイエーシス

芸術システム
デザインと美術には比較的明確なエディットがある。
デザインは消費者に選ばれることを前提に、
発注者であるクライアントの意向をカタチとして誕生させていく。
中には、クライアントの意向をメタファー的に解釈してプレゼンすることもある。
クリネックスのティッシュペーパーのパッケージデザインコンペにおいて、松永真はクライアントの意向である花を使ってデザインしてくださいとの課題にストライプのラインを幾重にも重ねた柄を提案して採用された。
要するに課題があろうともプレゼンで、ハッと言わせる自信があれば、
課題メタファーとして方便を使ってのプレゼンもあるということになる。

美術は、デザインに比べ、消費者の意向というものが無い。
なかには、芸術の作品を提示することで、
それを媒介にコミュニケーションがはじまる。
すなわち伝達手段を芸術をもってなんらかのメッセージを伝達することである。

芸術はあたらしさをもたないといけない。
出た瞬間からそれは古くなっていく。
作り手と鑑賞者は、その場で入れ替わってゆく。
作品をつくっていきながら言いたい事を高めている。
作品はだれかに見せるためにつくっている。
メッセージを伝えたいための人もいるし、作品をつくりながら自分を高めている人も居る。

小説をかくことは問題を解くこと。
自分にフィットするような言葉を掴んでいる。
書くということは冒険のようなもので、どこへいくのか自分でもわからない。
作品をつくることほど自分をかえるほどのものはない。
作品づくりには固有の運動があって自分の書きたい方とは違った方へ進むこともある。
そんなときは、それに従ったほうがいい。
偶然のオケーションをチャンスにかえ、セレンディプティーがはじまる。
by ogawakeiichi | 2008-06-30 08:17 | 情報とデザイン
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