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彩遊記

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<   2006年 11月 ( 10 )   > この月の画像一覧

デザイン講義・マークのツボ

f0084105_1310214.jpgさて、きょうの訓練はマークに潜む規則性をすばやく掴む訓練だ。
30秒間スライドを見せ、そのスライドを消してあたまの中の記憶だけで
ノートに模写するというものだ。
そう、バウハウスのクレー先生がやっていた訓練と近いだろ。

さあ、準備はいいかな。
これは、ことしの冬季トリノオリンピックのマークだ。
・・・・・・・・(30秒経過9
書けたかな。
ふたつの△が交差しているだろ。
この規則性を見つけ出せば、あとは簡単だね。

じゃあ、このマークに潜む意味性を探ってみようか。
まず、雪のキラキラした光を感じるね。冬のイメージだ。
トリノの有名教会サンタ・マリア・デル・モンテ教会の十字架も意味している。
自分の記憶と比べてみてどれくらいできたかな。

じゃあ、規則性を正確に把握しながら模写してみよう。
これで、長期記憶にストックされたからもう忘れない。
もちろん、この訓練。マークを覚えるのが主体じゃない。
そこに潜む規則性、表現の仕方をみつけだし自分のものにする訓練だよ。

さてマークの形式って広範囲で、さまさなな表現方法があるんだけど。

ざくっとわけて、①具象表現。②抽象表現 ③文字表現の三タイプなんだ。
その、3タイプの融合タイプや、組み合わせタイプももちろんある。

①の具象表現は、さらにA。動物造形 B。植物造形 C. 自然造形 D.器物造形 E人体造形
を使った表現に分けられる。

たとえばの話をしよう。
もし、きみのマークを作ろうと思ったら、発想の糸口をどこからさがす?。

ます、簡単なのは印鑑屋さんでつくってくれる自分用印鑑マークだね。
漢字もあるし、中にはひらがな、カタカナ、ローマ字まである。
その文字を変形や、省略しながら、マークとして形を磨いていく方法があるね。

じゃあ、ちょっとレベルをあげて
次に具象表現のABCDEタイプを使った表現を考えてみよう。

きみは、どんな動物に似てるっていわれるかい。もしくは好きな動物でもいいよ。
あ~、ネコね。
そういえばそうだ。じゃあね。ネコを自分のシンボルマークにしようよ。

描いてみて。
うーん、これじゃ、まだ絵だね。
マークと絵とは違うんだよ。マークはもっとシンプルに。

描くというより、組み合わせの感覚で
○□▽∵でネコをつくってみてごらん。

そうそう、それにきみの顔の特徴の部分を付け加える。
目を大きくして。
そう、めがねをかけさせて・・

ほーら、似てきたね。このマークの下に英文でもいれれば、
ずいぶんマークっぽいでしょ。

さらに、きみの職業や趣味を加える。サッカーボールをもたせたり、
看護士さんだったら、看護士帽をかぶらせる。
ほらほら、マークがどんどん分身になっていく。

となりのきみは、どうぶつよりも、植物が似合いそうだね。
ひまわりとか・・

じゃあ、ひまわりの花を○□▽の組み合わせで作ってみて。
おっ、簡単だね。
その中心に、自分のイニシャルを入れてみて。
ほら、もうきみのマークが出来上がった。
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by ogawakeiichi | 2006-11-22 19:00 | 講座の記録

デザイン講義・記憶の構造2

f0084105_17502265.jpg前回、記憶の構造について話したこと覚えてるかい?
人間の視覚、聴覚などの五官から入ってきた情報は記憶として、短期記憶に一時的に(約20秒間)たくわえられる。その記憶をリハーサルすることで、長期記憶に転化しある程度長い期間記憶として蓄積される。それ以外は忘却するってことだったよね。

さて、きょうはここから続きを始めるよ。

その長期記憶に蓄積される記憶は、単なる暗記の《暗記メモリー》と、自転車の乗り方やアイデアなどをだす筋道、すなわち自分で試してはじめてわかる記憶《経験メモリー》とに分けられるんだ。

まあ、《経験メモリー》は仕事や活動するための“コツ”を習得するって言ってもよいかな。

《暗記メモリー》・《経験メモリー》の《経験メモリー》がなくっちゃ、その《暗記メモリー》はひっぱりだせないってことになる。

野球のバットの打ち方や、困ったときの対処法だとか、アイデアの出し方とか、文字だけでは伝えにくいものなどなど・・、これって記憶の中の《経験メモリー》なんだ。

しかし、この《経験メモリー》ってやつは実際にトライした人間だけにしか深い記憶となって残らない。

三十代からぐぐっと“頭のはたらき”がよくなるって一般的に言われているけど、その理由は、脳が経験メモリーどうしの似た点を探すとき、《つながりの発見》が起こって、急に爆発的に頭の働きがよくなっていくんだ。

もっと詳しく言うと、Aを憶えたあと、Bを憶えるときには、Aを憶えた“方法”を思い出してやるので、まず“方法”を記憶しやすくなるよね。そのうえに、AとBのふたつの情報を知るだけでなく、AからみたB。Bから見たAと言う様に、脳の中で自然に4つの関係が理解できるようになる。つまり2の2乗ってことだ。ということは、実際にやればやるほど、経験メモリーはべき乗で増えていくってことだよね。

ドイツのバウハウスの教官をしていたパウル・クレーはこの《暗記メモリー》と《経験メモリー》を増やすためにちょっとかわった訓練を学生たちにやっていた。

それはどういうことかというと、

パウル・クレーはイメージというものをこう考えたんだ。あたまのなかのイメージを無理に分割しようとすれば、その引き裂かれた部分は死滅してしまう。そのイメージの最終の単位を分節とみなし、その最終単位の分節が個性であるとした。また、「イメージの分節」が造詣のフォルムにとっていちばん大切なものであると言っている。

パウル・クレーは、その分節の特徴をクレー自身のあたまのなかに記憶し、蓄えるため、
世の中のありとあらゆる線を片っ端からトレースした。これは、ちょっとすごい修行だ。

学生諸君!。この訓練やってごらん。すぐにあるレベルまで到達しちゃうから。

グラフィック系だったら、先人たちの作った有名どころのシンボルマークをトレースし
そこに潜む規則性、意味性、造形性を感じとる。
建築・環境系だったら巨人の残した平面図を徹底的にトレースして、あたまにストックする。

バウハウスの最初の授業では、クレーはなにも言わず木炭を取ると全神経を込めて2本の線をゆっくり引いた。そして学生にこれと同じものを描かせ、おもむろに木炭の持ち方を指導し、絵に向かう姿勢をひとりひとりに指導していったんだ。

それからしばらくしてある線をスライドで見せた。

さらにその線をスケッチさせてから、その同じ線で描かれたマチスの絵を見せた。次にこのマチスの絵をスケッチさせて、カーテンを引き、電気を突然消したのだ。
学生たちは唖然~~~

その上で、再びマチスを描かせたんだ。

要するに真っ暗闇の中で、手を動かしてアタマの中の記憶にあるマチスの絵を描くということだ。こんなこと、普通は思いも着かないよね。

この見えたマチスの絵と暗闇になったあとアタマの中に浮かんだマチスの絵とのあいだに、
クレーの言う分節論がすべて凝縮していたんだね。

イメージはあたまのなかに浮かぶもの。でも、いつまでもアタマのなかに浮かんでいるわけでもない。浮かんだり、沈んだり・・・・

あたまの中にイメージを取り出すときどうなるか。詳しく言うと、そのイメージは一気には取り出せない。脳の中でさまざまな記憶が小さな分節となって存在している。その分節をうまく組み合わせ、手を動かすという動作によって紙の上に表現できるのだ。

それこそ《暗記メモリー》と《経験メモリー》の記憶がなせる技。
デザインの授業で、なんで記憶の話をしてるんだろーって思っていた諸君!
クリエーティブな活動も、実は《暗記メモリー》と《経験メモリー》の記憶がなせる技なんだよ。


参考:松岡正剛“千夜千冊”池谷祐二“海馬”
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by ogawakeiichi | 2006-11-21 17:42 | 講座の記録

講座の記録・CIデザイン4日目

f0084105_0135169.jpg第二次世界大戦以前は、商品は良い商品でありさえすれば売れた。

おいしければ、おじさん・おばさんは食べてくれた。飲んでくれた。それで、よかった。そういうまだ狭い範囲での時代だった。

ところが、戦後経済が上向きになると、大量消費時代を迎えることになったんだ。

お店がズラッと立ち並ぶ商品豊富な時代だ。

じゃあ、質問!

ビールを例にあげてみよう。

ちょうどいいや。
昨夜、学校前の屋台で美術系の先生たちと
一杯ひっかけていた時だ。
そのときの出来事を参考にしようかな。

屋台でそれほどまでに味に大差のない、
2社のビールがありました。

A社のビールは、かわいい女の子の販売員がやってきて、
屋台でぼくらが焼き鳥を食っているところまで籠にいれて自社のビールを売りに来る。

もう一社は、なーーんにも無し。

じゃあ、君たちだったらどっちをとる。

そりゃあ、よっぽど味にこだわりがなければ、
かわいい販売員から買うよねぇ。
それにテーブルまでもって来てくれるから便利だし・・。

これすなわち、どういうことかと言えば
従来の《商品力》に、かわいい女の子の《販売力》という新たな手法が加わったんだ。

《商品力》+《販売力》

さて、次に2社ともおんなじような商品で、販売員の販売力もおんなじようだったとしよう。

でも、1社はテレビで広告やっていて、ビールに貼ってあるラベルのデザインも素敵。

もう1社は、べつにそういうこともない。
ラベルデザインもどーってことなし。

だとすれば、どっちに手が出るかな?

まぁ、普通の人は広告でも見たことのある信頼のおけそうな方を買うよね。

ここで、さきほどの《商品力》+《販売力》にくわえ、《イメージ力》が加わった。

ちょっと整理してみよう。

1《商品力》
2《商品力》+《販売力》
3《商品力》+《販売力》+《イメージ力》

って変遷してきた。
とくに、今の世の中は交通機関の発達と、
インターネットで世界の範囲がぐーっと、広がった。

当然、イメージ力がなけりゃ、ほっとかれる時代だ。

インターネット・電波・パッケージで、イメージは素早く広く世界へ伝わっていく。

その企業のイメージをデザインするのが、CIデザインなんだ。

一流企業、株式に上場している企業のほとんどが、CIデザインを終わらせているんだよ。厳密には、CIデザインと言わないまでも、VIデザインは間違いなくやってるだろうな。

さて、企業がCIデザインをやるゾ!と、決断するときは、どういうときだと思う?

そうそう、事業拡大や時代にそぐわなくなったイメージを変えたいときかな。

でも、なにかの強いきっかけでもないとダラダラと、そのままになりそうだよね。だから、キリのいい創立00年を境にイメージ転換する企業が一般的かな。

海外進出などのため、国際化しなくちゃいけない企業など、
会社を発展的に展開させたいときもCIのチャンスだね。

企業の国際化のCIってけっこう気を使うんだよ。
とくに、日本名から英文にかえるとき注意が必要なんだ。

たとえば、自動車メーカー“MAZDA”は
以前“東洋工業”ってネーミングだった。
でもMAZDAって“マツダ”って発音するけど、
英文だったら“MATHUDA”だよね。

じつは、 MAZDAってイスラム圏でバカ売れ!!。
イスラム圏では神様の名前なんだ。
だから、MATHUDAじゃ無くってMAZDAなんだ。

カルピスはアメリカで販売するとき、カルピコって名前になった。カルピスって牛のシッコって意味なんだよ。

こうなるとネーミングも海外国際戦略の重要な要素だね。
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by ogawakeiichi | 2006-11-20 00:08 | 講座の記録

講座の記録・CIデザイン講義3日目後半


f0084105_126584.jpg●デザイン講義3日目

さてCIデザインのはなしにもどって、
CIを構成する三要素は。
そう、VI(視覚デザイン)BI(行動デザイン)MI(理念デザイン)だったよね。

ぐぐっと、わかりやすい例で行こうか!
※一番前に座っている女の子を例に説明。
わるいけど、かわいい君を例にとるよ。

彼女、けっこうかわいいよね。
服のセンスも良いし。・・
これって、ぼくらが目でみて視覚的に感じる情報だよね。
すなわち、彼女はCIデザインの中のVI(視覚デザイン)は素敵だってことになる。

ところか、かわいい彼女でも性格がイケテなかったらどうだろう・・
なんにも、目標がなく
チャランポランで毎晩、遅くまであそび歩いているとしたら、
どうだろう・・

目標をつくることを、CI デザインの中ではMI(理念デザイン)
行動をつくることを、BI(行動デザイン)と言ったよね。
これじゃ、BI・MIに欠点ありだね。

せっかくの美人なのに、ちゃらんぽらんだと、ちょっとね・・ってことになる。
表面上、視覚的なVIがよくっても、感じわる~ってことだよね。

じゃあ、みんなに質問!。
①ドブスだけど、性格がまあまあよい子
②むちゃくちゃ美人だけど性格がわるい子

どっちとお付き合いしたいかい。?

うーん、かなり難問。
ははは、これって愚問?

せめて①の子には、もうちょっとセンスよくして欲しいし
②の子には、もうちょっと、性格なんとかしてほしい。

ズバッとわかりやすく言えば
表面上もきれいにして、内面の考え方や行動もしっかりしていこうってことだ。

表面・思想・行動の3つを統合してやっていこう。
この考え方がCIデザインなんだよ。

この考えは、国家にも使われている。
ていうのか、自然発生的と言ったほうがいいのかな。

たとえば、中華人民共和国。
ことしで、建国60周年だったね。

じゃあ、この国の視覚的情報のシンボルは何?

そう、国旗だね。
中国の国旗は“五星紅旗”って言ったっけ。

これが、国家のCIデザインの中の
VIデザイン(視覚デザイン)の代表だ。

じゃあ、MI(理念デザイン)はなんだろう?

思い出したかい?

たとえば
毛沢東が、学生のために掲げた理念をあらわすスローガンは、
“好好学習・天天向上”だよね。

もちろん、その理念をすすめていくための計画ってものがある、
ぼくはよく知らないが
国務院あたりで決められているはずだ。
これが国家のBI(行動デザイン)ってことになる。

CIデザインって、もともと、
大きなシステムをあるものの下に統合しようとすると
自然発生的に生まれてきた。

だから、後世のデザイン学者や経済学者が、比較的うまくいってるシステムを見直したとき
発見したのが、視覚・理念・行動の3つだった。
それをしっかりと理論建て、系統建て、システム化したものが、CIデザインなんだよね。

1930年代、これを
完全なデザインシステムとして企業に応用したのが、アメリカのコンピュータ企業であるIBMなんだよ。


※「五星紅旗」
赤い地色は共産主義革命を象徴する。
大星は中国共産党と人民の団結を、
4つの小星はそれぞれ労働者・農民・
知識階級・愛国的資本家を表わし、
黄色は光明を象徴する。また同時に
大星は中国本土を、4つの小星は
それぞれ満州・モンゴル・ウイグル・
チベットを表わすとも言われる。
経済学者でもある曾聯松のデザインに
よるもので、1949年9月に制定された。


じゃあ、今日の観察力訓練といこう!
みんなつくえの上に紙を準備して。

今から言う、マークを描いてみよう。

以前一度、描いたことがあるから、たぶん描けると思うけどね。

f0084105_145770.jpg“中国聨通のシンボルマーク”!。

どーだい。

このマークに潜む規則性を見抜いた人は、かんたんに描けるよね。

じゃあ、だれか黒板に描いてくれないかな。

おっつ、すごい

規則性が、あたまのなかにインプットされていたんだ。

はい、描けなかった諸君。

デザイナーになるトレーニングとして、形を捉え、そこに潜む規則性を
すばやく見つけ出す習慣をつけようぜ。
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by ogawakeiichi | 2006-11-19 00:48 | 講座の記録

講座の記録・CIデザイン3日目

●デザイン講義3日目

f0084105_18534317.jpg記憶の構造

おはよう!
それにしても、教室きたねぇな。
掃除しようよ。

まず、このクラスのCIからやっていこうよ。
じゃあ、掃除はCIを構成するVI・BI.MIのどれだと思う?

そう、BIだね。行為システム。

さあ、すっきりきれいになったところで
はじめようか!。

きのうは、記憶しやすい方法として対象を分析→分類する訓練をしたけれど
なぜ、授業でことさら《記憶》について説明すると思う?

よく、みんなのなかでインスピレーションってなんですか?
どうやったら、インスピレーションがよくなるんですか?って
聞かれるんだけど・・・

それと、もうひとつ
わたし、天分があるんでしょうか?
って聞かれる。。。

この二つの質問は芸術系の代表だね。

遺伝子にインプットされている代々受け継がれてきた
情報の記録が天分だから
そりゃあ、個人差はあるけどねぇ・・。
とにかく、芸術系を選択してるっとことは
それなりのものは持ってるってだよ。
でなきゃ、ここにいない。し。
こんな質問もしない。

それより大事なことは、どうやったら
天分を生かすか。
もしくは、天分が少ないって思っている諸君は
他人のもっている天分に勝るにはどうするか!!
でしょ。


早い話、頭の中にある記録、
ここでは記憶って言うけど。
その記憶の文節が、少なければ
インスピレーションも沸かない。
言い換えれば
インスピレーションが沸くだけの材料がない。
もって生まれた天分の遺伝子にのっかってる記録(記憶)も
使わなければ、お蔵入り。

頭の中の、記憶Aと、記憶Bが反応して、
はじめてインスピレーションが沸く。
天分をもっていたところで、反応させる行為をおこなわなければ
デザイン表現として出てこない。
ということじゃないのかな。


反応するって、《気づき》ってことばに言い換えてもいい。
その《気づき》を表現して、はじめて芸術活動と言える。
描きたいっておもう気持ちも、なにかの対象と反応したからでしょ。
それは、頭の中の記憶が反応したんだよ。


ところで、どうやれば記憶って増えるんだろう?。
認知学や心理学によると
こうなんだ。
まず、目や鼻や口などいわゆる5感を通して情報が入力してくるよね。
その情報が頭にはいった時点で、その情報は短期記憶に置き換えられる。

実験によると、その情報は、時間だったら20秒という短い時間《短期記憶》として
頭の中に留まるんだ。
文字だったら、7文字前後って言われている。
それをこえると、忘却してしまう。
だから、広告で使うヘッドコピーも7文字程度だと、みんなに覚えてもらえる。

短期記憶を、どう処理するかで
長期記憶になるかが決まるんだよ。
長期記憶のメモリーの豊富さは、
一般的に言う“あたまの良さ”ってことになるのかな。

長期記憶になったら、ラッキー!。。。当分の間、忘却しない。

ここからが大事なとこ・・
じゃあ、長期記憶にするにはどうするか?
短期記憶を長期記憶に変えるには、2通りある。

まずは、時間をかけてじっくりやること。。
毎日、毎日少しずつでもやり続けること。
スポーツだってそうでしょ。語学もそう。音楽もそう。
じつはアートも、デザインもそうなんだよ。

もうひとつの方法は、集中力かな。思考の深さっていうのか・・

《対峙時間=思考深度》

すなわち、時間を掛けれない人は思考の深度を深くすればよい。

スポーツ。音楽。デザイン。。。

あらら、おんなじじゃん。

頭の柔らかい時代に、何でも見て経験して、記憶のメモリーをたんまり増やしておけたら
その後の人生、結構楽しめると思う。
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by ogawakeiichi | 2006-11-16 18:59 | 講座の記録

講座の記録・CIデザイン2日目

●デザイン講義2日目

きょうは、コツとツボの話をしよう。

トライアスロンって競技を知ってる?
そう、はじめ水泳が3.9キロ。
次に自転車、182キロ
最後はフルマラソンの42.195キロ

距離だけをみると、げげげって感じでしょ。
でもね、ちゃんとコツってものがあるんだよ。
もちろん、コツの習得に多少の時間はかかるけど
そうたいしたことじゃない。

まず、マラソンは体を前に徐々に倒していくと
足が自然にでるところがあるでしょ。
ここがポイント。
この位置を記憶して、あとは筋肉と持久力を鍛える。

自転車はね。坂ののぼりくだりだから、のぼりのピークを過ぎたところまで
がんばる。ほとんどが、のぼりのピークがみえたところで、へなへなってなっちゃうんだ。
でも、ピークまではまだ距離がある。
しかし、いったん落ちた速度を上り坂の途中で盛り返そうって
そう簡単にはできない。0でのスタートより力がいるんだよ。

ピークをすぎて、まあ10メートルのところまでは力を抜かない。
これが、自転車のコツ。

水泳は腕を自然に前にだす。そして重心で自然におちていき
みぞおちを通過する瞬間に、ぐいって力をいれるんだ。

すべでのことは、コツがある。

もちろんデザインにもコツとツボはあるんだね。

じゃあねえ。

きょうは、ます初歩のコツの習得から
●■▼の組み合わせで、動物のマークをつくってみよう。
ますは、ねずみ。
とら。
イヌ。
パンダ。
シンプルであれば、シンプルなだけいい・・
パンダは外側は省略して、目だけでも表現できるよ。

ほら、黒板を見て!!
はーい。マークのできあがり。

じゃあ、これまで書いたマークの草案の中から、ひとつだけ選んで
10センチ×10センチの枠のなかで、清書してみよう。

一般的なデザイン事務所でアイデアをだすスケッチ(草案、サムネール)は
200くらいかな。
200って聞いてそんなに、びっくりしなくてもいいさ。
ほとんどが役に立たない似たようなものばかりだ。
その中から、数十点を選んで絞り込んで、
いよい色をつけていく。

最終的に数案をクライアントに提出。
そして、最後に一点だけのマークが決まる。

さあ、できたひとはこっちにもってきて、休んでいいよ。


●キーワード
コツ、ツボをみつけよう!
シンプルっていいことだ。
●■▼でマークをつくる。
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by ogawakeiichi | 2006-11-14 16:56 | 講座の記録

只記録・ノート走り書き(未整理)

●デザインメモ

集中力
まず一点に注視する訓練。
意識的に覚える訓練。

思考深度5を目指せ!

反復→トレース→関連づけ→分類→図表→図解→図説

あたまの良さとは、いかに長期記憶に残せるか、いかに長期記憶を揺さぶって
記憶を組み合わせ、表現できるか。

あたまのなかのイメージを表現するのがデザイナー・芸術家・評論家・思想家。
口・手をうごかす動作とあたまの中のイメージの抽出を同時におこなう同時性の訓練。
こつをつかまえる。
時間と深さで、こつをつかまえる。
偶然→必然へとかえる訓練。

あたまの中ではたくさんの情報が飛び交っている。ふたつの情報がであったとき、すこしでもタイミングが
ずれるだけでアイデアを逃がしてしまう。
一回かぎりサッと開くイメージとしか過去は捉えられない。認識を可能にする一瞬を取り逃がしたらもうおしまい。

行動→気づき→受容
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by ogawakeiichi | 2006-11-14 15:19 | 只記録

講座の記録・CIデザイン1日目

◆1日目

自己紹介

CIデザインの構成
BIデザイン
VIデザイン
MIデザイン

自分のあたまの中にある印象に残っているマークを書こう!
5点以上かけた人、挙手して!。
じゃあ、10点以上かけた人。挙手して!
おお、結構、。書けてるね

さあ、分析してみよう。。。
なぜ、あたまの中に記憶として印象に残っていたのかな。
なぜ描けたのかな?

描けるってことは、そう、マーク自体が複雑じゃなく簡単なんだよね。
それと、ちいさいときから何回も何回も目にしていたでしょう。
広告量が断然ちがう。
もっと具体的に言えば広告予算が多いってことかな。

この、広告量を計画するのは
さっき説明した
●CIデザインの構成
BIデザイン
VIデザイン
MIデザイン
CIデザインの中のBIデザインなんだよ。
BIがしっかりしているから、VIと連動して庶民のひとたちに
記憶として残っているんだ。

それ以外ほかに、きづいたことはないかな?
ほら、よーく見ると、左右対称のマークが多いでしょう。
3分の2は左右が対称にできているね。
これがわかれば、すこしは印象に残るマークを作りやすいかな。


さて、つぎに
君たちの記憶力がどれぐらいあるのかの訓練。

まず、中国銀行
つぎに、中国移動電話。
中国電信。のマークを書き出してみよう!
どう?書けたかな。デザイナーって観察眼も大切だよ。
書けなかった人は観察力をもっと養おうぜ!!

つぎに、中国聨通。

これはむつかしいぞ
これらは、どういうモチーフを使ってあるかな?

そう、コミュニケーションだね。

中国移動電話は、手と手をつないでいる。
中国聨通は中国結びを使っている。
中国電信は光のワッカがつながってT字をかたちづくっているんだね。
おまけに、中国代表3大マークは青色をつかっているんだ。
やっぱり、青空を駆け巡る電波って感じだね。

これから、みんながマークを見るときはちょっと見方が違ってくるね。

さて、見方の話になったところで、
見方の訓練をしてみよう。

コップはなんに使えるか、
20個以上を、書き出してみてね。

楽器、花瓶、めん伸ばし、・・・・盗聴。。。

さて、つぎに、
あなたのへやのなかのものをかきだしてみよう。


ほらほら、あなたのあたまのカーソルはどういう風に動いたの。
好きなものから。
それとも、右回りにへやのなかをぐるっとまわったのかな。

じぶんのたまの中のカーソルの動きを感じられたかな。


じゃあ、きょうのまとめに行こう。

●キーワード。

おぼえやすいマークの特徴。→シンプル
あたまの中のカーソルを感じる。
分析→整理→記憶する。
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by ogawakeiichi | 2006-11-14 15:12 | 講座の記録

私的記憶整理・天国と地獄

f0084105_13244419.jpgダビンチコードとおなじく、ダン・ブラウン作のサスペンス小説である。
ダビンチ・コードを読み終わると、すぐ“天使と悪魔”まで一気に読んだ。
といっても、文庫本で上・中・下の三巻。

たしかに僕の周りの前評判のとおり、ダビンチ・コードよりこちらの方が物語にググッとはいりやすかった。イルミナティーとバチカンの対決をサスペンスで描く。

イルミナティーとは反キリストを標榜する秘密結社のこと。“反キリスト対キリスト教会”・“科学対神”の構図で物語りは展開する。
イルミナティーって言葉は、久しぶりだった。
宇野正美氏の講演会や、太田龍氏の著書で何度か見聞きした記憶がある。
鹿児島で開かれた、宇野氏の講演会で彼の口から発せられる“イルミナティー“には秘密結社を感じさせるに十分な、おどろおどろしさを感じたものだった。

さて、ハーバード大学のロバート・ラングドン教授は、ある日セルンの所長、
マクシミリアン・コーラーからとある紋章についての説明を求められる。

同研究所の科学者、レオナルド・ヴェトラが何者かによって殺害された際、その紋章が彼の胸に焼印として押されていたからである。

レオナルドは最近、核エネルギーを凌駕する反物質の精製に成功しており、その反物質も犯人によって盗まれていたことが判明する。

ラングドンはその紋章を、伝説的な秘密結社・イルミナティのものと断定するが、犯人と結びつけることには躊躇していた。

彼は手がかりを求め、殺害されたレオナルドの娘、ヴィットリア・ヴェトラとともにローマへと向かう。

一方ローマでは、新しい教皇を選出するコンクラーベの真っ最中であった。

にもかかわらず、新教皇の有力候補(プレフェリーティ)の4人が揃って失踪、コンクラーベ進行役の枢機卿であるモルターティは苛立ちを覚える。

さらに、離れた場所では、ヴァチカンの警護を任されたスイス衛兵隊隊長、オリヴェッティのもとの監視カメラに奇妙な映像が映し出されていた。

そんな中、前教皇の侍従、カルロ・ヴェントレスカのもとにイルミナティを名乗る者から突然の電話が鳴る。

かつて科学者を弾圧したキリスト教会に復讐するため、1時間に一人ずつ、拉致した新教皇候補を殺害してゆくという。

殺害が行われる場所のヒントに気付いたラングドンは、殺害を阻止し、盗まれた反物質を発見すべく推理と追跡を開始。「宗教と科学の対立「がテーマのサスペンスだ。
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by ogawakeiichi | 2006-11-12 12:42 | 西洋史&思想

南日本新聞コラム・桂花と祖父と日本庭園

f0084105_742517.jpg『桂花』”は秋に、まどろむような甘い香りを放つキンモクセイのこと。
ぼくの滞在する中国の景勝地“桂林”の地名はこの花の名前に由来する。
ガイドブックには「桂林の秋は、街中のいたるところで桂花(キンモクセイ)の甘い香りが漂う季節」と紹介してある。

ところが近年、あの眠たくなるような甘い香りの印象がみょうに薄い。香り漂う期間がずいぶん短くなった。同僚たちもおなじことを言っていた。
どうやら原因は、桂花ブームにあるらしい。街中の桂花が咲くと同時に、花採りバトルが繰り広げられていたという。とくに明け方が多いらしい。
採った花は漢方薬やお茶などに加工する。

そういえば宿舎の下で、竹竿を使って、昼間から木の枝を叩いているパワフルなおばちゃんたちもそうだったのかもしれない。
最近、桂林に赴任してきた知人は「桂花の香りだけをたのしみにやって来たのに、全然匂わないよ」とぼやいていた。

花採りバトルは自業自得になる気がするのだが。

有料で、管理の行き届いた公園でないと桂花の香りも味わえなくなるのだろうか。

さておき、2000年からはじまった桂林市の大改造は、街に運河をとおし、橋を架け替え、道路を整備し、いよいよ終盤の公園整備にはいっている。
桂林にある巨大な植物園でもリニュアルがはじまった。世界のさまざまな庭園を配した生態公園にするという。その庭園のひとつに日本庭園をつくるプランが進行中だ。
なにごとも大雑把な大陸にあって、日本庭園の繊細さは新鮮みたいだ。

日本庭園の特徴をザクッと言えば、木々の間から垣間見る「見え隠れする風景」の美しさ。
それに対し中国式の庭園は、コーナーを曲がるたびに風景が一変する「ガラっ、ガラっと移る大胆な変化」の美しさ。もっと簡単に言えば『繊細な変化の日本庭園』・『大胆な変化の中国庭園』と、ここもお国柄がでる。

実はぼくの祖父は日本庭園の庭師だった。もの心がつきはじめた頃から祖父に連れられ、庭作りの現場であそんでいた。夜になると祖父は、製図版の上で庭園の図面を引いたり、たのまれた肖像画を墨絵の濃淡だけで写真のように描いていた。
ぼくがいま、デザインや墨絵の世界にいるのはこのことが大いに影響しているのかも知れない。

ぼくのなかにある祖父の遺伝子が共鳴したのか、桂林で進められている庭園の設計部門からお声がかかった。 

公園全体の設計図を見ると、日本庭園のあるスペースをグルリと囲むように、桂花(キンモクセイ)の森が計画されている。
桂花の花は小さくて遠慮がちな花なのだが、驚くほど遠くまで香ってくる。桂花の森に囲まれた秋の日本庭園はきっと、まどろむような甘い香りに包まれることだろう。
柵に囲まれた公園の内側だったら、花採りバトルに会うことなしに、桂花の香りもすこしは長続きするかもしれない。
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by ogawakeiichi | 2006-11-02 11:42 | 南日本新聞コラム