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彩遊記

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<   2010年 01月 ( 23 )   > この月の画像一覧

CAFTA

北京週報のネット版を読んでいたら、1月1日中国とASEAN(東南アジア諸国連合)との自由貿易協定であるCAFTAがスタートしたとの記事がある.

ぼくは、2008年まで広西壮族自治区の桂林市に住んでいたのだが、2006年から広西壮族自治区の省都である南寧ではCAFTAのためのASIANと中国の大掛かりな展示会が開かれていた。ついにこの日がきたのかという思いだ。この展示会にはぼくの卒業生たちが幾人もたずさわった。半端じゃない展示会だった。
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自治区の最南端である防城港には、CAFTAのために中国最大のコンテナ船の基地づくりがはじまっていた。JICAより一緒に中国・広西に派遣されたK氏はこちらの専門だった。じつはこの裏方にも日本人がいたのだ。
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もっと詳しい記事を渉猟。


以下転載開始。
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CAFTAは、中国とASEANで現在取引されている製品の90%にあたる7000品目の関税を域内で全廃し、完全な自由貿易を実現するとする協定だ。

現在、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、フィリッピン、シンガポールの7カ国で
スタートした。  2015年には、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの4カ国が参加する予定だ。


CAFTAは中国と東南アジアがまさにEUのように一つの域内市場として統合される経済共同体である。

域内貿易の決済通貨はしばらくはこれまで通りドルが使用されるが、将来的には元に変更され、現在のドルをベースにした基軸通貨体制とは異なる元決済圏が誕生する。

すでに、決済通貨の将来的な変更を見込んで、中国政府は雲南省と広西荘族自治区にASEAN諸国との貿易の決済通貨に元を使用することを許可し、またマレーシアとインドネシアとの間でそれぞれ800億ドルと1000億ドル相当の、中央銀行間で自国通貨を相互に預けあうスワップ協定を締結した。、
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日本も東アジアーASEAN共同体の統合市場に依存しなくてはやって行けなくなるはずだ。その意味では、孤立化は現実的には不可能で、日本はこの共同体に参加するほかないことになる。

では日本が参加したら日本はどうなるだろうか?むろん、日本の企業には広大なアジア市場がアクセス可能になる点ではプラスだ。

たとえば、いま中国では車の販売が世界で一番伸びており、日本車も軒並みシェアを大幅に伸ばしているが、すべての外国車には100%の関税が課されている。つまり、中国では売られている日本車は日本の国内価格の2倍である。日本の東アジアーASEAN共同体への参加でこうした関税も撤廃となるため、日本車のような日本が比較優位をもつ製品は、東アジアーASEAN共同体でシェア率を大きく伸ばすことができ、そうした製品を製造する日本企業は大きく成長することができるだろう。


さらに、域内関税の撤廃とともに、各国の国内規制の撤廃が促進し、労働力市場も広く開かれたものになる可能性が出てくる。つまり、アジア圏全域で労働力の安い地域に生産拠点を移動させ、そこで生産するというグローバルな生産体制の構築がはるかに容易になるということだ。これにより、国際競争力のある日本企業は、現在よりもさらにいっそう国内に残存している生産拠点の海外移転を行い、競争力の強化をはかるだろう。



しかし、輸出で比較優位をもたない国内型の企業はどうだろうか?こうした企業にはまったく反対の現実が待っている。

東アジアーASEAN共同体の形成で域内関税が撤廃されるか、または低率になると、アジア圏全域から製品が怒涛のように日本市場に輸入されてくる。それらの製品は低価格で品質の高い製品であることに間違いない。

国内型企業は、アジア製のそうした製品に圧倒され、多くの分野で企業の淘汰が進む可能性が大きい。

海外に生産拠点を移した国際競争力のあるグローバル企業とは大きく異なり、生産拠点をいまだに日本国内にもつ国内型企業は、雇用のもっとも重要な受け皿である。

しかしながら、こうした企業の停滞と淘汰で雇用は悪化して国内の失業率は増大し、また賃金も下落する可能性が大きくなる。

また、日本国内でいくら賃金が下落したとしても、中国や東南アジア諸国の水準まで賃金が下落するとは
考えにくい。

なので、アジア圏の他の国の企業が日本の労働力市場を目当てにして生産拠点を日本国内に移転させる可能性は非常に低い。すると日本では、高失業率と停滞が恒常的な状態として定着する可能性が出てくる。

すでに日本の経済は、

1)国際的な競争力のあるほんの一握りのグローバル企業が主導する領域。

2)国内市場をメインにした国内型企業の領域。

2極分化しつつあるが、東アジアーASEAN共同体への参加で、ほおっておくとこの2極分化がいっそう拡大する可能性が出てくる。

そうなると、多くの若年層にとっては、国内で就職の当てがほとんどないので、賃金が安くても生活費がはるかに低い他のアジア圏の地域に移民することすら一つの選択となってもおかしくない。


日本はこれから人口の減少に基づく消費需要の低迷と労働力人口の減少に見舞われ、これまで以上の低迷期に入る可能性が大きい。<中略> この結果、2020年までに何を国是にした国なのかという本格的な存在の危機、いわばアイデンティティークライシスに直面せざるを得ない。つまり、自分たちはなにものであり、結局日本はという国はなんなのかという存在論的な問いである」

こうした問題は時間が経てば自然と解決するという問題ではまったくない。1945年の敗戦に匹敵するような歴史的な決断を行うことが、ここ数年で要求されてくることだろう。そしてその決断いかんによって日本の未来も変わってこよう。

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引用先ここ
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by ogawakeiichi | 2010-01-30 19:22 | 情報とデザイン

イメージ・シード

フェアトレード、地球なんたらプロジェクト。もうすぐ友の国際結婚。桂林の300笑顔。これを繋げる方法模索中・・・ひさしぶりに引っ張り出した。過去の撮影ファイル。・・さて、どう料理するか。


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by ogawakeiichi | 2010-01-30 06:53 | 只記録

〇のまとめ

これがなんだかわかる人・・・いないよなあ~。

              鼻

              ↓
              喉

              ↓
             中院

              ↓
            臍下丹田

              ↓
             会陰

              ↓
            仙骨上部

              ↓
             脊髄

              ↓
             中院

              ↓
             壇中

              ↓
             内側

              ↓
             甲状腺

              ↓
           大椎(首の裏)

              ↓
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              ▲
             延髄
嘔吐、嚥下、唾液、呼吸および循環、消化の中枢を含み、生命維持に不可欠な機能を担っている。

              ▼
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              ▲
             脳幹
自律神経機能中枢が存在する。 意識と覚醒に重要な神経回路があるとされる
              ▼
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              ▲
             海馬
脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。
              ▼
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              ▲
            脳下垂体
多くのホルモンを分泌する内分泌器官。
              ▼
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              ▲
             視床
嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する
              ▼
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              ▲
             視床下部
自律機能の調節を行う総合中枢である。
              ▼
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              ▲
             松果体
概日リズムを調節するホルモン、メラトニンを分泌することで知られる
              ▼



後頭葉


頭頂葉


前頭葉


眼球


脳幹


延髄


脊髄

胴体内の内臓全部に広げる。
オアシスの水のように臓器全体に広げるのだ。




おわり
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by ogawakeiichi | 2010-01-29 08:22 | サイエンス

アメリカの現状資料。

◎なんとなく備忘録。。

カントは純粋理性批判のなかで『人間のあらゆる認識は、直感をもってはじまり、概念に進み、理念をもって終結する』と言った。


■直感→ → →概念→ → →理念


じゃあ、直感とはなにかといえば、やはりアブダクションの発動か。


■演繹  ■帰納  ■仮説形成(アブダクション)


エスノグラフィーは文化人類学や、民俗学的方法だが、これをビジネスインサイトを得るためアブダクションの発動に使えばいい。(※新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を、「ビジネス・インサイト」という。)ここ

直感を得るには消費者を観察し、その生活を追体験して、その課題を自分の課題として理解ののちに、どこへ向かうかをアブダクションしていく。

ところで、こんな資料の偶有性に合う。これもビジネスインサイトへのアブダクション情報か。

▼    ▼    ▼

■アメリカの現状資料ーーーーーーーーーーーー

●昨年米国で結婚した人の8人に1人はソーシャルメディアで出会った。

●5000万人ユーザーに達するまでかかった年数。ラジオ:38年、テレビ:13年、ネット:4年、iPod:3年。Facebookが1000万ユーザーに達するまでにかかった期間は9ヶ月弱。iPhoneアプリは10億個に達するまで9ヶ月弱だった。

●もしFacebookが国家だったら世界4番目。

●2009年に米国の文科省が発表したところによると、オンラインで教育を受けた人の方が、対面で教育を受けた人より優秀だったそうだ。

●高等教育を受けている人の6人に1人がオンラインで教育を受けている。

●80%もの企業がLinkedInを使って求人活動をしている。

●アイルランドやノルウェイ、パナマの人口よりもFollowerがいるTwitterユーザーがいる。

●80%の人がTwitterをモバイルで使っている。

●Generation YとZにとってメールは過去のものになりつつある。2009年にはBoston Collegeでは新入生にメアドを配るのをやめた。

●世界で2番目に大きな検索エンジンはYouTube。

●Facebookのスペイン語版はユーザーがみんなで翻訳した。かかった期間は4週間。Facebookのコストはゼロだった。

●世界の20大ブランドについて検索すると、その結果の25%はソーシャルメディア。

●34%のブロガーが製品やブランドについて投稿している。

●人々はGoogleの検索ランキングよりも、ソーシャルメディアによる評価の方を気にしている。

●従来のTVキャンペーンで効果が出ているのは18%だけ。

●Jeff Bezos(Amazonの社長)によると35%の書籍販売はKindle向け。

ここ

 ▼    ▼    ▼
【むすび】

ビジネスモデルは中間搾取業をカットしたデザイナー直結で高品質付加価値または低価格。そしてコミュニティだな。←ラサデザイン以来、10年以上つづけてきた方針だが、もういちど再確認。コミュニティに関しては、ちょっと問題・・まだ、自己形成ができてないもんなあ。。でも、ぼちぼち『み塾』の再活動を含め、新たなモデルも必要な時期かな。。
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by ogawakeiichi | 2010-01-28 07:03 | 只記録

遊蕩編・九州千夜千冊:肆




          【遊蕩編・九州千夜千冊:肆】


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1176夜 安田登 『ワキから見る能世界』
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◆千夜千冊基本情報
1176夜 安田登 『ワキから見る能世界』2006 NHK出版(生活人新書)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1176.html


◇書籍情報
『諸国一見の僧がみた日本。わきでなければ見えない歴史の魂。真赤者の糸を繰り返し、昔をいまになさばや。古りにしことを聞くからに今日も程なく呉織り、あやしや御身誰やらむ。能にひそんだ日本の方法この話をしたくなったのは、鎌倉八幡宮の夜があったからだ。』:松岡正剛

生者はとどまらない。とどまるのは死者だけ。「能」の物語は、生きている「ワキ」と、幽霊あるいは精霊である「シテ」の出会いから始まる。旅を続けるワキが迷い込んだ異界で語られるのは、執心か、追慕か、残恨か…芭蕉の旅、漱石、三島に大きな影響を与えた日本文学の原点を、ワキの視点から捉え直す。脇役ではない、「ワキ」から見た能は深くてこんなにも面白い。(アマゾンより)


◇九州深度:★☆☆☆
◆キーワード
八幡宮
神楽
西郷隆盛
「はらい」と「こもり」


◇千夜千冊・抜粋九州
日本にはもともと「はらい」系の贖罪の方法と「こもり」系の贖罪の方法とがあった。「はらい」系では島流しや所払いなどがおこなわれ、ふつうの罪人だけでなく、天皇や貴人だって流された。実は世阿弥も佐渡に流された。一方、「こもり」系は自分で籠もって姿を隠すか、牢獄に籠もらさ
れた。吉田松陰は籠もらされ(553夜)、西郷隆盛は払われた(1167夜)


◇メモ
最近はもっぱら籠もるばかりの贖罪感になってきたのではないか。「引きこもり」もそのひとつ。やたらに検察や警察が罪人を拘置するのも、強制的な「こもり」ばかりが支配的になっているせいだろう。しかし、今日の日本は、あらためて「はらい」の意味をこそ考えるべきなのではないか。そこに流浪の者が何かを引き受けるという文化があったことを知るべきなのではないか。(千夜千冊より

ワキには「分ける」と「分からせる」という二つの特別の役割がある。「分ける」というのは分節能力があるということで、世阿弥が名著『能作書』のなかで詳しくのべているように、絶妙の謡曲作法によって言葉をアーティキュレート(分節)しながら、ワキがシテの世界を分明していくようになっている。(千夜千冊より


◇所感
先月末、高千穂の天岩戸神社から帰り、セイゴオちゃんねるを覗けば「夕学講」で、松岡氏が高千穂神楽に言及されておりました。高千穂神楽も天岩戸の裂け目もちゃんとこじ開けてみなさいとのご神託か?!。。





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1183夜 吉田健一 『英語と英国と英国人』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1183夜 吉田健一 『英語と英国と英国人』
講談社文芸文庫 1992 垂水書房 1960
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1183.html


◇書籍情報
『こんな変な文学者はもういない。政治一家に育っていながら、ひたすらダンディズムに遊んでいた。白洲次郎もいいけれど、そろそろ吉田健一を思い出した方がいいんじゃないか』:松岡正剛


幼少期を英国で過ごした“神秘の文士”吉田健一。日本語が母語でありながら夢は英語で見たという伝説の英国を知り尽した文芸評論家の滋味溢れる随筆。「英語上達法」「読むことと話すこと」「英語と英会話」「旅の印象」「ロンドンの公園めぐり」「英国の四季」等その自然と風土のかもす独特の英国的思考と感性の底の普遍的なる人間真実を楽しく綴るエッセイ42篇。


◇九州深度:★☆☆☆☆
◆キーワード
吉田健一


◆千夜千冊・抜粋九州
なにしろ吉田茂の息子だった。お母さんが牧野伸顕の長女で、吉田茂が中国に行くまでは牧野家で育った。明治を代表する名うての元勲の家で育ったと思えばいい。


◇メモ
吉田には洋の東西の風を通過した体の感覚がある。それをもって日本を眺めた。そしていつも句読点が動く文体を磨きあげた。その文体がほしがる句読点を打ったのだ。そういう生きっぷり、書きっぷり、遊びっぷりを読むのが吉田を読む醍醐味なのである。(千夜千冊より


◇所感
アップする前になって、はて?九州とどういう繋がりだったっけと・・。吉田健一、吉田茂の系統樹は華麗なる一族です。吉田茂―麻生(飯塚)、吉田―大久保・牧野(薩摩)という線でご勘弁を。




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1185夜 佐伯恵達 『廃仏毀釈百年』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1185夜 佐伯恵達 『廃仏毀釈百年』鉱脈社(みやざき文庫) 1988
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1185.html


◇書籍情報
『日本人の心をかえた神仏分離令、日本という方法を歪めた廃仏毀釈幕末維新のもうひとつのシナリオの連打と加速明治国教主義、神々の統括主義、国家神道の大号令ここに仏教が突如として矢面に立たされた弾圧か、廃仏か、法難か。ほんとうはいったいなにがおこったのか神仏習合だったこの国に、本来の神仏和解を取りもどすにはどうすればよいのか、今夜から気まぐれに始まる日本近世近代思想シリーズ第一弾』:松岡正剛



江戸から明治への転換期におこった“廃仏毀釈”という名の仏教弾圧。その暴挙は近代日本を貫いて太平洋戦争に導き、今もなお生きつづけているとする著者が、仏教徒としての自責と反省にもとづいて、この国の在り方を問い、平和国家への道を説く。(アマゾンより)


◇九州深度:★★★★☆
◆キーワード


◆千夜千冊・抜粋九州
神仏分離・廃仏毀釈は岩倉具視や木戸孝允や大久保利通からすれば、王政復古の大号令にもとづく「日本の神々の統括システム」を確立するための政策の断行だった。薩長中心の維新政府からすれば、神権天皇をいただいた国体的国教による近代国家をつくるための方途だった。が、これはあき
らかに仏教弾圧だったのだ。仏教界からすればまさに「排仏」であり、もっとはっきりいえば「法難」あるいは「破仏」なのである。

宮崎県の住職の佐伯恵達さんが綴った乾坤一擲である。研究書ではない。心情吐露の書だ。佐伯さんは長昌寺という浄土真宗系の寺の住職で、曾祖父の住職が廃仏毀釈にまきこまれ、父親がなんとか余命をつなぎ、佐伯さんがその問題の考究に入って、3代ごしの宿願の課題を書いた。怒りのこもった一書となった

本書で佐伯さんが薩摩の一向宗弾圧から筆をおこし、島津久光が菩提寺をすべて神社にしてしまったこと、それが宮崎に及んで飫肥藩や美々津藩の排仏廃寺運動になっていったこと、それが明治4年から6年にかけてピークに及んで、宮崎県でなんと650ケ寺に廃仏毀釈が降りかかってきたことを、詳細にレポートしておられる。


◇所感
廃仏毀釈で無くなった坊津の『一乗院』。もし残っていれば『九天・舜海プロ』は簡単にケリがついていたかも知れません。1685年、助さんこと佐々介三郎が水戸藩からわざわざ薩摩半島南端のここを尋ねたこともあります。なにか匂いませんか?。ねえ、宮坂さん。
ここは東シナ海往来の情報センターだったのです。
下級公家だった、岩倉具視。なのに廃仏毀釈などなど、強引に周りを巻き込むパワーエンジンをもっていた。明治維新を編集していった黒幕の源泉を知りたくなりました。





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1190夜 村上重良 『国家神道』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1190夜 村上重良 『国家神道』』岩波新書 1970
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1190.html


◇書籍情報
『日本人についての理解が遠のいたままだ。神仏習合の意味が忘れられ、神道とは何なのかということも、でたらめな解釈に堕してしまった。いったいどこに、どんなシナリオがあったのか闇斎の垂加神道なのか、篤胤の国学なのか、水戸学なのか、維新政府の画策なのか。いよいよ「千夜千冊」が国家神道の謎に迫り維新の風に隠れた明治異常に一条の光をあてる。』:松岡正剛


◇九州深度:★★★★☆
◆キーワード

◆千夜千冊・抜粋九州
抜粋九州する単語、文脈は単体としてはないがすべてが九州と繋がる。


◇メモ
国家神道とは、伊勢神宮を本宗(ほんそう)として、全国の神社を統合的なヒエラルキーをもうけて編成し、それにもとづいた神宮・神社の祭祀を画一化したものをいう。ここまでなら神道が全国的なピラミッド組織をもったというだけで、民族宗教がそれなりに近代化していったとも見られる。 ところが、ここが国家神道の奇妙な性格になるのだが、明治政府はこれを宗教とはみなさず、一貫して「神道は国家の祭祀である」と主張して、国民に国家神道をゆきわたらせることを企てた。1185夜に書いたように、そこにはさらに神仏分離や廃仏毀釈という異常も進行していた。なぜ、こんなふうになったのか。

神道国教化政策は、あくまで明治政府がトップダウンに実施したものである。当然、神社界はこれに呼応したわけだが、主導権があったわけではなかった。また、神社界が一致団結できているわけでもなかった。神道国教化政策は、あくまで明治政府がトップダウンに実施したものである。当然、神社界はこれに呼応したわけだが、主導権があったわけではなかった。また、神社界が一致団結できているわけでもなかった。


◇所感
廃仏毀釈から続く日本の失敗。そんな気がします。
九州山地のど真ん中、五木寛之の“風の王国”に通じる気配をもった場所に、『日の宮幣立宮』という杜があります。ここの宮司によると明治維新のとき熊本で起こった「神風連の乱」の本来の事態は、『日の宮幣立宮』に対する新政府の不敬を正すことであって、廃仏毀釈から国家神道へと続
く一連のなかで起きたことだ。といいます。ここも一度、ZESTを払いたい場所でもあります。
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by ogawakeiichi | 2010-01-27 11:38 | 情報とデザイン

美人時計・地域美女図鑑

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美人時計・・中華版も、もうすぐ始まるらしい。


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鹿児島美女図鑑・・身内ですぐに(フリーペーパー)消費しちゃう活字神話の逆さ取り(撮り)。
中国はずいぶん早くから、おんなじようなことやってたような。方法の輸入か?
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by ogawakeiichi | 2010-01-26 12:35 | 只記録

エスノグラフィー

エスノグラフィー構造図  desing by keiichi ogawa
関連項目
ここ
ここ
ここ
ここ
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by ogawakeiichi | 2010-01-25 18:59 | 情報とデザイン

物語構造図

物語構造図  desing by keiichi ogawa

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http://togetter.com/li/543250

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by ogawakeiichi | 2010-01-25 13:28 | 情報とデザイン

バングラディっシュ

二十歳の頃のことだ。ぼくは当時読んでいた、柳田国男や宮本常一など民俗学や文化人類学の大御所たちに影響をうけ、フィールドワークに魅せられていった。世界を歩き回りなんでもみてやろうと思っていた。

24歳のとき世界の一番貧しい国をみてやろうとバングラディッシュへ。
喧騒と貧しさと衛生環境の悪さは壮絶だった。
首都のダッカへは、インドのカルカッタから、屋根の上まで人があふれた
バスを乗り継いでほうほうのていで到着した。
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このバングラディッシュと、30年の時間を経てふたたび縁起がおこりそうな気配である。

K大にてバングラから到着したばかりの品々を吟味しながらフェアトレードの可能性について検討会。

フェアトレードとビジネスという一見対極にあるものを取り結ぶことになるかもしれない。この二つ、よくみると両者の構造は実にフラクタル。ビジネスの(聖と俗)=フェアトレードの(聖と俗)は相似形だ。

複雑系でみればフラジャイルなバングラディッシュはカオスの縁にあり、これから相転移に入るだろう。我がベクトルの向かう領域である東アジアデザインのフィルターを透過してきた縁起情報。ひさしぶりエスノグラフしたくなってきた。

別件で進みつつある『日本ブランド』に、このまったく違う領域を結んでみたいなあ。

キーワード。【NGOブラック】【グラミン銀行】
参考
ここ
ここ
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by ogawakeiichi | 2010-01-24 10:13 | 只記録

遊蕩編・九州千夜千冊・参

東アジアと九州を再度渉猟。だな。。



         【遊蕩編・九州千夜千冊・参】


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1161夜  梅崎春生 『幻化』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1161夜  梅崎春生『幻化』1965 新潮社
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1161.html


◇書籍情報
『佐世保の暗号特技兵だった。坊津から特攻隊が発進していた。阿蘇の火口で自殺の賭けをした』:松岡正剛


◇九州深度:★★★★☆
◆キーワード
戦後文学――。あるいは戦後派――。
審判者不在 
昭和の人身事故


◇千夜千冊・抜粋九州
梅崎の生まれは福岡である。両親は佐賀の出身で、父親は陸軍士官学校を出た歩兵少佐だった。梅崎が大正4年に生まれたときは福岡24連隊にいた。父親は書や謡曲の好きな文人気質だったので、梅崎にも放任主義を通したが、母親はそのぶん厳格一徹で、男ばかり6人の子に対しては容赦しなかった(長兄と末弟には17歳の歳のひらきがあった)。なかで弟の忠生は蒙古の戦場にいるときに睡眠薬自殺をとげた。そのことは『狂ひ凧』のなかに如実に描かれている。

昭和2年に修猷館中学に入った。高校なんて進学するつもりもなかったのだが、母方の伯父が学資を出すからというので、むりやり受験勉強をして五高に入った。文科甲類、昭和7年のこと。同級生には島袋霜多や西郷信綱(1154夜)がいた。勉強するつもりなどさらさらなかったので、同人誌に詩を書いたり、読書三昧をしているうちに落第、木下順二と同級になった。

昭和20年5月、梅崎は南九州の谷山通信基地に赴任した。そして通信分隊の責任者として、鹿児島県の坊津(ぼうのつ=坊ノ津)に入った。坊津には意外な事態と緊張と絶望が待っていた。さあ、ここからが『桜島』や『幻化』の物語と重なっていく。

◇メモ
太平洋戦争と日中戦争の終結と敗戦は、戦後の日本人にただならない秩序の崩壊感覚と価値感覚の転換をもたらした。日本文学がそれまでの文芸と訣別して、まったく新たな決断を示さざるをえなくなった。(千夜千冊より

◇所感
最近、坊津・加世田近辺に行ったばかりです。なんとも不安定な座りをした梅崎春生文学記念碑がありました。梅崎作品を暗示しているかのようです。





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1165夜 鈴木史楼 『百人一書』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1165夜 鈴木史楼 『百人一書』1990 春秋社
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1165.html


◇書籍情報
『最澄と空海の対照、道風と大雅の当意絶妙。鴎外と漱石の高み、それより良寛・飲光。蒼海・鉄斎を堪能したい』:松岡正剛

「書は人なり」の理にそって、内外の著名な書家百人の代表書百点を、各々のエピソードをまじえ解説。全点写真入りで左頁に名筆家の書を学びながら右頁にその精神を読む、手習いにも最適な入門書。〈アマゾンより)


◇九州への深度:★★☆☆☆
◆キーワード
北島雪山『好山水』
西郷隆盛『谷干城宛書状』
副島蒼海『飛龍在天』
福沢諭吉『独立自尊』



◆千夜千冊・抜粋九州

北島雪山『好山水』
★よくぞ雪山を入れてくれた。この『好山水』もすばらしいの一言に尽きる。雪山は熊本細川家で五百石の禄をえて、陽明学に没頭していた。それが寛文9年に陽明学者を罷免せよとの幕府の命令が出て、浪々の身となった。が、そんなことにはいっこうに平気で、好きに学に励み、書に遊んだ。自分の書は落款などなくたって見ればわかるのだと言って、書きっぱなしのままだった。書の陽明学である。のちに高村光太郎が憧れた。

西郷隆盛『谷干城宛書状』
★偉丈夫がものした書が偉丈夫になるのは、めったにない。腹が据わって書いたというより、魂が鎮まって書いた。

副島蒼海『飛龍在天』
★いま、蒼海は明治きっての書人とみなされている。これを否定する者はない。ぼくも否定しない。ともかく、こんなに格調を崩さずに書の無敵を放つ者はめったにいない。真似をすれば火傷するだけだ。そういう火が噴いている。

福沢諭吉『独立自尊』
★明治33年の大晦日に世紀の送迎会がおこなわれた。68歳の諭吉がそこで「獨立自尊迎新世紀」と揮毫した。我流を抜けようとしている書。


◇所感
副島蒼海の書を見たのはもう随分昔のこと。井上有一の書にも同じ身体性のアブダクションがありました。





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1167夜 西郷隆盛『西郷隆盛語録』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1167夜 西郷隆盛『西郷隆盛語録』1974 角川文庫
奈良本辰也・高野澄訳編

◇書籍情報
『わたしに千糸の髪がる、墨よりも黒い。私に一片の心がある、雪よりも白い
髪は断ち切ることができても心は断ち切れない敬天愛人、西郷南州』
:松岡正剛

◇九州深度:★★★★★
◆キーワード
「負の山水」

◆千夜千冊・抜粋九州
西郷隆盛は日本が「するべきこと」と「してはならないこと」を体現したのであろうと思う。西郷によって「するべきこと」が進行したこともあった。また、「してはならないこと」が見えれば、そのつど、その場に仁王立ちをした。あるいはあえて「不在」を突きつけた。

 しかし、「そこにはそれはない」ということをどのように伝えるべきかということは、やってみせることよりもずっと難しい。初期の西郷はそのことに悩んだ。けれども、自身を「土中の死骨」と喩えたころからは、日本の根底そのものに、その「ない」があることを察知した。

 西郷はその「ない」の本来に気がついたのだ。これは「無」や「空」というものとは、ちょっとちがっている。一言でいえば「面影の本来」をどう告示するかというものだが、それゆえに、そこにあらしめてはならないものだった。

 西郷はそれを表現するのは、(漢詩をべつとして)へたくそだった。そのかわり、自身でその「ない」を一身で体現した。「負」を引き取ったのだ。キリマンジャロの凍豹ならぬ城山の山水になったのだ。

 西郷隆盛は「負の山水」である。日本という方法のための「負の山水」だった。そう言ってわからないなら、ぼくが代って声を張り上げたい。「おはんら、しばらく黙らっしゃい!」。
 
※全編にわたり九州をモーラ。


◇所感
生死のキワの“様”をどう納めようか、と思いを巡らす読後感です。僕の家の前のビルには大きな西郷どんが座ります(広告塔)。調べ物する図書館わきは私学校跡で、石垣には西南戦争の弾丸痕跡が残ります。西郷どんの生まれたところは、僕のランニングコースです。西郷どんの眠る墓地は、お気に入りの昼飯ポイント。日常が西郷どんづくしなのです。ところが、西郷どんの名辞の響きは、どこへ行っても一定で、これが不思議なんです。東京であれ、どこであれ。たいていはホームから離れるにつれ、グラデーションのように消えていくものなのですが。いったい西郷どんを編集したのは誰だろう。さいごに西郷どんの変名、菊池源吾も気になります。





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1168夜 宮崎滔天『三十三年の夢』
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◆九州・千夜千冊基本情報
1168夜 宮崎滔天『三十三年の夢』平凡社東洋文庫 1967 岩波文庫 1993
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1168.html


◇書籍情報
『回顧すれば半生一夢、総てこれ失敗の夢跡なり。そう滔天は言ったけれどその半生一夢に奔る者が、さて、いまどれほどいるものか。三十三年の夢いま、どこにある』:松岡正剛

次兄弥蔵の中国革命論に共鳴した宮崎滔天は来日した孫文に初めて出会って以来熱烈にその支持者となり、私利私欲を度外視して中国革命支援のため東奔西走、東アジア各地を駆けめぐった。天真爛漫な明治のロマンティスト、革命家滔天の波瀾万丈の半生・33歳までを描いた自叙伝。(アマゾンより)


◇九州深度:★★★★☆
◆キーワード
宮崎八郎
彌蔵と滔天


◇千夜千冊・抜粋九州
滔天の生涯の言動のことなのだが、そのことを述べるには、どうしても宮崎八郎を知る必要がある。しかも、“九州のルソー”であった八郎が、なぜ西郷一党の挙兵に投企したかを知る必要がある。

西郷隆盛から宮崎滔天へ、という流れは以前から考えていたもので、ここにさらに武田範之や内田良平、あるいは山中峯太郎や杉山茂丸が加わって、それとは別に近代朝鮮史と中国革命史と日本社会主義史が交差するということは、この20年ほど、ずっと頭から離れたことはないんですね。

◇メモ
滔天第一エンジン:20歳前後で世界放浪の幻想、火の出るような恋との交差。
滔天第二エンジン:彌蔵:日本はアメリカを向いて喋るのではなく中国に体
         を向けるべき。
滔天第三エンジン:滔天はシャムへ、彌蔵は中国へと革命準備計画。
滔天第三エンジン:浪曲師になる。


◇所感
時代が激しくシャッフルするとき、天衣無縫の人物が創発してくる。複数の人間が、またシャッフルをはじめ融合や変化を起こす。シネキズムからの相転移が革命ということか。それと、ふと、気がついた。毛沢東も、ゲバラも、孫文も、滔天も・・・どうも、革命と恋愛はセットになっているようだ・・こんど、じっくり図表化してみよう。
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by ogawakeiichi | 2010-01-23 09:09 | 只記録